2005/06/17 [金] 今も… 今でも誰かの優しい言葉より 君の、君だけの唇にそっと触れたい
▼ [雑談][映画] 「戦国自衛隊1549」と「劇場版機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者」
観てきましたよ。ってなわけで、若干ネタバレますよ。
以下、パッと観でのネタバレ防止に雑談。
「逆境ナイン」の前売り買った。なんか予告で美味しそうなシーンが全部映ってたような気がするのだけど、まぁ、良し。
あとは、「宇宙戦争」は映画1,000円デーに観るとして、問題は「スターウォーズ」だよなぁ。何でかわかんないんだけど、スターウォーズにはあんまり惹かれないんだよなぁ。EP2も観てないし。いや、観たら面白いのは間違いないと思うのだけど。あ、問題はソコかも。鉄板で面白い映画には興味が無いとかそういう感じ?<いや疑問形なのかよ
では、以下若干のネタバレコミで感想など。
★戦国自衛隊1549
つまんないですな。
正直、旧作もうろ覚えなので比較は出来ないのだけど、素直に観て出来が悪い。
ツッコミどころは多すぎて一々数えてられないのだけど、まず何といっても大問題なのが、主人公の江口洋介のキャラクタ。
先にタイムスリップして歴史に干渉し始めた特殊部隊を連れ戻す(あるいは殲滅する)ために、既に退官している江口(元特殊部隊所属)を無理やり引っ張ってきてチームに加えるというのが導入なんだけど、まず第一にわざわざ退役している人間を呼び戻して、チームに編入しているのにもかかわらず、指揮官は江口の発言に全く耳を傾けない。何しに呼んだんだって話だ。しかも、江口本人もわざわざ呼び戻されるに値する能力も見せないし活躍もしない。どういう演出なんだって話ですよ。
こういう設定なら、江口の切れ者っぷりとか超絶戦闘能力とかを見せるべきなんじゃないのか?多分、斎藤道三を丸め込んだ手法こそが江口の切れてる所なのだろうけど、どんな手を使ったのかバッサリカットされてて、七兵衛の誠実な進言で寝返ったようにしか見えないし。まさか道三に「七兵衛が実は信長(未来の天下人)で、その小汚いガキはその後継者ですよ」とか吹き込んで信じさせたわけでもあるまいし、「お宅の娘さん、本当は七兵衛が好きなんだから融通利かせてよ」とか言ったら寝返ったって訳でもあるまい。
「自衛隊主力が京都に向かった」って嘘情報による陽動も、道三がそれらしき事をポロっと言ったのを何も考えてない鹿賀が鵜呑みにして、よりによって戦車、戦闘ヘリを全て追撃に振り向けるという愚策を実行に移した(要するに江口が賢いのではなく鹿賀が馬鹿に見える)だけだし。
ってゆーか、主力の留守中に実は近所に潜伏していた兵器の急襲で城を落とされるってのならまだしも、実際に江口の隊の一部は京都に向かってて、天皇の勅命も貰ってきてるんだから、道三はあながち嘘ついてないし、鹿賀の隊は京都に向かう道中で待ち伏せにあって壊滅してる(本当に江口の隊が全軍京都に向かっていたとしても同じように戦車を屠られてたって事だ)し。本当に無能極まりない采配だったとしか言いようがないと思うのだが。
あとはアレ。お約束にも程がある今際の際にポロっと良い事言ったりして寝返ってみせる薄っぺらい悪役と、なんか終盤に言葉だけでテーマを語っちゃうショボイ展開。ついでに現代に空いた穴がどうなってんのか最後に明かさない切れの悪さも気にいらない。
七難隠すほどのアクション描写やスペクタクル映像が無いのもダメのダメダメ。
とにかく、久しぶりにしょうもない映画(面白くなくかつネタにもならない、斜め方向にも面白くない映画)観たなぁって感じ。
んーと、鹿賀丈史と伊武雅刀の声はカッコよかったな。
ちなみに今年はまだ「亡国のイージス」も観る予定なんだけど、大丈夫か福井晴敏。いや、映画の出来はあんまり福井晴敏と関係ないと思うけど。
★機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜
うーん、面白かった。
ただでも判りにくい「Z」を、14話「アムロ再び」まで一気にやってしまうので、TV版観てない人にはさっぱりついていけないのではないかという気もしたし、映画版ならでは(ヒゲやキングゲイナー以降の富野ならではというべきか)のサプライズが用意されているわけでもないんだけど。
とりあえず、正直Zはダルイアニメだと思うのだけど、尺が無くなって超圧縮されたことで途中で飽きる暇もないし、ストーリーよりもMS同士の戦闘に重きをおいた(と思われる)編集と新作カット部分は非常に美しカッコいいし、まぁ、スパロボ(Gジェネ?)並には楽しめるかなぁと。
とりあえず、Zを全く知らない人には全くお勧めできないので、どうしても観にいくなら、あらすじと人物相関、組織名と役割程度の予習をしてから観に行くといいかと思う。
また、Zがガンダムの中でも突出して好きって人にもあんまりお勧めできないかもしれない。一部声優が変わってたりするし、本編も微妙にZ色が薄い気がするし。
アッシマーがカッコよく戦闘してればいいやって人なら大満足。っつーか、とにかくMkIIがカッコよく動いてればいいやとか。ジェリドのヘタレっぷりが堪能できればいいやとか。そんな感じで。
▼ [雑誌] 月刊サンデーGX7月号
「逆境ナイン特別編」島本和彦と藤田和日郎の合作(逆境ナイン+からくりサーカス)漫画。やりたい放題な感じで面白い。
「メルカノ。」シリーズ連載開始。役者志望の青年が「別れさせ屋」で働く事になるが、最初のターゲットの女の子に恋をしてみたいな話。女の子の絵が華やかで良い感じ。シリーズ連載という事で、メインキャラ固定なのか銅かもわからないが、本格開始の9月号を待ちたいところ。
「美女と野獣」今回はアイリーンvsリリカ。リリカは相変わらず、今回はアイリーンも色々ほとばしってる感じでイイ。
「アルファルファ」浅井いにおの読み切り。今回は特にひどい事にはならずわりと控えめな甘酸っぱい思春期を、いつものように褪めまくったノリで淡々と。とりあえずキスシーンがエロくてイイ。
▼ [漫画] ワルキューレの降誕(1) 冨士宏/マッグガーデン/BLADE COMICS [amazon]
「ワルキューレの冒険」のさらに前日譚。記憶の中の「伝説」や今やってるナムカプに比べて非常に勝気で「お転婆なお姫様キャラ」なワルキューレがなんだか新鮮な感じ。特にナムカプのワルキューレはなんかこう神経細そうだしな。
もっとも、巻末に掲載されている「再臨」を観る限り、冨士宏的には「伝説」のワルキューレも勇ましいというか、思いっきり笑いながらモーニングスターで敵ボコってるお転婆さんなイメージだった模様。
あと、ブラックワルキューレがなんだか思いっきりフューチャーされててちょっとイイ感じ。仮面(メット)が取れると美人だし。
▼ [ドラマ] 雨と夢のあとに[終]
・ついに、朝晴の死が露見。マスコミの無遠慮な取材攻勢がもうなんというか。ってゆーか、こういうのを当のマスコミの一員であるTVが臆面もなくやっちゃうのってどういう了見なんだろうなって感じだよな。
・あれぇ?暁子さん成仏してなかったのかよ!?どーゆー事?先週の話はどーなったんだよ。ヤバイ、なんかむしろテンションが下がった気がするぞ?
・ブラザートムはいい味だしてるなぁ。
・暁子さんにはやっぱなんか特殊な霊力があるって事なんだろうなぁ。それも、最初に雨ちゃんに見られるまでは誰にも見られてなかったところをみると、先天的な能力じゃなく、後天的に獲得した能力って事か。で、朝晴を誰にでも見えるようにしたとたん暁子さんが消えたって事は、暁子さんの霊力を朝晴に移し、霊力が増えた朝晴は人間の目に映るようになり、逆に霊力が減った暁子さんが消えた。ってとこなんだろうな。とすると、暁子さんが誰の目にも見えたのはやっぱり誰かから霊力(生命力)を奪ってポテンシャルが高い状態に保ってたって事か。アレか、暁子さんの後に入居して数ヶ月もたなかった人たちから奪ってたのか。それで確定か((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
・とか思ってたら、親子水入らずのゴンドラに現れたよ。どうなっとんだ暁子さん。ここは親子二人きりの方が良くないか?まぁ、クライマックスに顔出さないわけにもいかなかったって事なのかもしれんが。
・なんとなく、朝晴の最期の曲は「雨と夢のあとに」にしとけばいいのになぁとか思った。主題歌もジャズ調にしておいて。
・あら、雨ちゃんショートになるとイメージ変わるな。これはこれで。
・しまった、なんか先週今週とイマイチ集中しきれなかったな。先々週の両親への報告の回で燃え尽きた感じっつーか。変に期待しすぎたかも。もったいない事したかもなぁ。