2010/03/18 [木]
▼ [雑誌] 週刊少年チャンピオン16号
「ドカベン」二本立て。「白鳥の湖誕生秘話」に時折現れるバレリーナコスが妙に可笑しい。
「範馬刃牙」ああやっぱり最大トーナメントなのか。この調子だと勇次郎との決着はもう一回タイトル代わってさらに30巻分ぐらいかかりそうだなぁ。
「シュガーレス」椎葉のいいところは、毎度毎度コテンパンにのされるのに全く折れないどころか揺るがないところなのかもしれない。今のところ口先だけと見えなくもないけれど、来週ぐらいは見せ場がくるかな?
「釣り屋ナガレ」オッサンの意地の張り合い笑った。なんだこりゃ。
▼ [アニメ] 今週の「こんにちはアン」延長戦
赤毛のアン#01「マシュウ・カスバート驚く」/#02「マリラ・カスバート驚く」
・#01。そうさのう。
・冒頭、恐ろしいぐらいピッタリ「こんにちはアン」のラストカットから繋がっているのに笑う。日アニ的にはあくまで「こんにちはアン」は「赤毛のアン」の前日譚であるというスタンスだったってことなんだろうなぁ。
・しかし、性格設定にはやはり齟齬があるなぁ。「こんにちは」終盤よりもむしろ序盤、トーマス家にいた頃の方が「赤毛」のアンに近い。抑圧から解き放たれて本来の性格を取り戻したとも思えなくもないけれど、なまじ初期設定が今のアンに似ているだけに「こんにちは」で成長したと思われる部分がまるっきり無くなったような感じというか、なんかこうリセットされた気分だのう。
・やはりというかなんというか「どこの子にもなったことがない」とか「孤児院は嫌い」とか言われると非常に物悲しい気分になるなぁ。
・それにしても、「アンがマシュウと出会い、馬車に乗って家路につく」というただそれだけの話で1話持たせるのは凄すぎるよなぁ。実際ちゃんと間が持ってるのも凄いが、それ以前の問題として今ならこんな作りは許されないんじゃあるまいか。この辺は1年間の枠が安定して与えられていた当時ならではというか、こういうゆとりは今でも欲しいもんだね。
・#02。マシュウ・カスバート!どんどん齟齬が広がっていきますよ!もちろん悪いのは後発の「こんにちは」なんだけどな。
・「今まで誰もあたしのこと欲しがる人なんていなかったんだもの!」ああ(;´Д`)エッグマン夫妻…
・マリラに「男の子が欲しかった」と言われて身も世もなく泣きわめく様が、なにかこう達観してた「こんいちは」に比べてより幼いイメージだよなぁ。
・「自分のことを「コーデリア」と呼んでくれ「アン」は平凡でイマイチだ。」とか「どうしてもアンと呼ぶのなら「E」をつけてるつもりで呼んでくれ」という発言。「こんにちは」ではあれだけ愛着を示していたのになんて言い草だ(;´Д`)そして、後者の発言からは本当は「E」がついていない、あるいはついているのかどうかは定かではないという印象を受けるよね。
・それはさておき、マリラの身も蓋もない淡々としたリアリストっぷりが実に小気味いい。
・あと、アンはイメージしてたより孤児院を嫌ってないような気もする。イメージ的には「こんにちは」で最初に孤児院送りになる時ぐらい猛烈な拒絶反応を示してたような気がしてたんだけどな。まぁ、#03以降にそういう描写があるのかもだけど。
・結論。「こんにちはアン」は(それ単体としての出来はさておき)「赤毛のアン」のプロローグとしては失敗してると言わざるをえない。
・少なくとも「赤毛のアン」をより楽しむためのサブテキストにはなってなくて、むしろ「こんにちは」→「赤毛」の順番で観た際に微妙な気持ちになる。
・もちろん、それは「こんにちは」の世界やアンに魅力を感じていたり思い入れを持ってしまったが故の感想なのだから「こんにちはアン」というアニメの出来自体を貶めるものではないのだけれど、日アニの狙い的には失敗してるんじゃねーの?というかね。
・どうしてもというのなら、「赤毛のアン」を「こんにちは」の続きとしてリメイクするという方法をとればよかったのになぁ。そういう方向性なら「こんにちは」の終盤ももう少し余裕を持った展開にできた気もするしなぁ。
・というわけで、以後は切り離して楽しむ事にする。ただ、切り離して観ると今更な感じも非常にあるので、今後ここになんか書くことはないかもしれない。